ケアトランポリンは、高齢者や障害者が楽しく
介護予防やリハビリを行う器具として開発されました。
晩年のジョージ・ニッセン氏が、障害者や高齢者にもトランポリンを楽しんで欲しいという思いで、元体操選手の池上正郷さんに依頼して開発した介護予防、療育や療育用の施設・家庭向けトランポリンが「ケアトランポリン」です。
既存の家庭用ミニトランポリンとはまったく異なる、由緒ある安全でADLの向上に役立つトランポリンで、2013年に発売以来、徐々に高齢者施設を中心に導入が進んでいます。テレビを見ながらでも、音楽を聴きながら・歌いながらでもお好きなように。雨の日でも雪の日でも、暑い日も寒い日も、毎日好きな時に運動ができます。
バネとマットが衝撃を吸収するので関節に優しく運動ができる、自立高齢者の健康増進・介護予防や要支援者のリハビリ・廃用症候群防止に大きな効果の期待できる、これからの時代必須の室内運動・福祉器具と考えています。
ケアトランポリン運動が高齢者に最適な理由
バランスをとろうとすることにより抗重力筋を強化
揺れに対抗して脳と身体がバランスを取ろうとするために抗重力筋をフルに動員する訓練にもなります。
抗重力筋とは「重力に抗う筋肉」。背中・お腹・お尻・太もも・ ふくらはぎのことを指します。これらが衰えると転倒しやすくなり寝たきりになってしまいます。
「跳ぶこと」がもたらす三半規管の調節機能強化
転倒防止には、下肢訓練に加えて、反射的なバランスの取り方を身体に覚えさせなくてならず、そのためには三半規管の調整機能を高める必要があります。トランポリン運動は空中での姿勢保持等で三半規管にも高い効果があります。
「跳ぶ」ことでリンパと血流が改善され細胞が活性化
トランポリン運動は、胸(横隔膜)が上下に動くことと、「第二の心臓」と言われている下腿三頭筋(ふくらはぎ)のポンプ機能を補助・強化できることにより、下半身にとどまりがちなリンパ・血液の好循環を促すことができるため、全身の細胞を活性化します。
コアな筋肉も鍛えるため姿勢がよくなります
トランポリン運動は体幹や下肢の筋肉だけではなく、コアな筋肉=普段使わない体の奥の小さな筋肉を鍛えることができるため、肩こりや背中・腰の痛みを軽減し、猫背の矯正など姿勢がよくなる効果が期待できます。
障害児や脳性麻痺幼児の療育サポート効果も期待できます。
一人で、マイペースで跳ぶだけの単純動作ですから、自閉症、LD、ADHDの子供も無理なく自発的に運動ができ、脳幹に刺激を与えるため療育の効果的なサポートにもなります。
発達障害にみられる体幹の弱い子の筋力アップや痩身・肥満防止、睡眠障害をお持ちのお子様には運動疲労による快眠効果が期待できます。音楽や歌に合わせて跳ぶと一層効果的です。
脳性麻痺幼児のお子様の場合は筋肉の緊張が緩んだり、関節の可動域が広がったり、姿勢保持が改善できる効果が期待できます。